夏休みの読書感想文どうする?元声優・現ライターが子供に実践した書き方
元子役、現ママライターのあゆるです!
悩ましい夏休みの宿題、それは読書感想文。子供に任せておくと「おもしろかった」「また読みたい」で終わってしまうし、どんなことを書いたらいいの?と頭を抱えてしまう方も多いのでは?演劇を学んだ経験を活かし、小中学生の子供たちに実践していた読書感想文の書き方を紹介します。
読書感想文向けの本はどう選ぶ?
まずは、重要!読書感想文向けの本はどう選ぶ?
課題が決まっている場合もあるけれど、それ以外なら好きなものでOK。
本屋さんに子供と一緒に行ってピンと来たものを選んでもらうといいよね!
以前レビューした本は、高校生向けの課題図書になっていたよ!
なかなか本が決まらないときは、図書館で目についたものをかたっぱしから借りて来るという方法も。
その年の課題図書を図書館で借りる場合は期限が短い場合もあるので、指定がなければ好きなものを選ぶ方がじっくり向き合えます。
読書が苦手な子は、簡単に読めそうなものを選ぶと挫折しない!
読む本に迷ったら、便女神もおすすめ!
まずは本を読んでみる!なかなか進まないときは、音読やママと競争もおすすめ
読書感想文は、読んでみないと始まらない!でも、子供に本を読む習慣がないと、なかなか読み終わらなくてイヤになってしまうことも。
そんな時は、音読がおすすめ。
低学年の頃は、「ママと交代交代に読もう!」と、順番に読んでみたりもしました。
「。」ごとに区切ったり、「○○(登場人物)がお話した言葉は、読んでね」と「」の付くセリフのところだけ読んでもらったり。
もう音読はイヤだ~という中高学年の子には、「ママも読んでみたいから、どっちが先に読み終わるか競争しよう!」と言ってみて!
読書感想文用の本を読み中な息子君。私が一気に先に読んだので、「今どんなシーン?」「誰が出てきた?」と定期的に聞くようにしています。
読書感想文に何を書く?インタビューにまとめてみよう!
読み終わったら、まず感想を聞いてみます。
多分「おもしろかった」という答えが返ってくるだろうけど、心配なし!
子供が答えやすいような質問を投げかけて、「インタビュー」してみましょう!
お子さんが低学年の場合
「この本に出てきた人の中で、誰が好き?」
「本の中で出てきた場所でいってみたいところはある?」というように、具体的に印象に残ってそうなシーンを本人に聞いてみます。
「いちばんおもしろかったところは?」「印象に残ったところは?」というような聞き方だとイメージしづらいので、場所、人、モノなど、具体的に聞いてみます。
「登場人物のこの人が好き!」と言えば、「あなたがこの登場人物だったら何をしてみたい?」というように、自分だったらに置き換えて聞いてみてね!
低学年さんは、ママがメモを取ってあげるといいかも。
お子さんが高学年の場合
声優や俳優は、台本にある登場人物の気持ちを考えて演技をします。お芝居のトレーニングでは、役になりきるために「なぜ?」を考えることを大切にしてきました。
これは、読書感想文にも生かせるのでは?と思い、息子や娘に質問しながら考えてもらうようにしていました。
高学年になってきたら、低学年時代のインタビューに加え、「自分だったらどうする」をメインに考えてもらいます。
例えば、物語の中に登場人物がケンカしているシーンがあったとします。
「どうしてここで友達とケンカしたのかな?」という疑問を投げかけ、「きっとこうだったと思う」と子供に予測してもらいます。
さらに「私ならこうすると思う!」と自分の考えをまとめられるとさらにいい文章になります。
いよいよ書いてみよう~構成を作る~
トピックごとに書きたいことがまとまったら、作文の構成を作り書いていきます。
まず始めにどんな本を読んだのか概要を書いてから、印象に残ったことを3つ~4つに分けてまとめると読みやすくなります。
- 読んだ本の概要(あらすじ)
- 印象に残ったことその1
- 印象に残ったことその2
- 印象に残ったことその3
- まとめ
この形に添って作ります。
例えば桃太郎。
- 桃から生まれた桃太郎は、悪さをする鬼を退治するために鬼ヶ島へ向かいました。
- 私が桃太郎だったら、まず鬼を退治しようという勇気は出ないと思う。桃太郎は強いなぁ。
- さらに、きじや犬とすぐ仲良くなる桃太郎はすごい。一緒に鬼退治にいくよ!といってくれる仲間があっという間に集まるなんて驚き。人としてどんな魅力があるのだろうと思った。
- 鬼が村へ来て悪さをするから、村の人が困ってしまい、鬼を退治することになった。でも、鬼はなぜ村で悪さをしたのだろうか?村の人が何かしたのだろうか?鬼は、鬼だけで仲良く暮らしていれば、大事する必要はなかったのでは?
- 誰でも知っている桃太郎の話だけれど、改めて読んでみると新たな発見があった。
こんな感じで、読んでいて湧いてきた疑問点や、自分ならこうする、を書くとうまくいくはず!
構成ができたら文章を作ろう!
構成ができたら、いよいよ文章作成!
WordやGoogleドキュメントを使って作ると、文章の修正や入れ替えがラクチンだよ。
中学生の娘がいきなり作文用紙に書きはじめて苦戦していたので、「パソコンで先に作って清書したら?」と言ったら、「思いつかなかった!」だって。爆笑してしまった!
Googleドキュメントはリアルタイムで更新されるので、私がPCで見ながら気になる部分をコメント入れたりすることも。
低学年のうちは音声入力を使ってもいいよね。
慣れてきたらなるべく自分で打った方が、タイピングの練習にもなる!
文章作成の秘訣!完成したら必ず「音読」
文章が完成したら、音読してみよう!
てにおはなど、変なところを見つけやすいし、リズムがいまいちな箇所もわかりやすいよ!
わたしはライターとして仕事をしていますが、文章を書いた後は必ず音読しています!
これでよし!と思える文章が出来上がったら、作文用紙に清書して提出しましょ!
お疲れ様でした!
まとめ
なんで読書感想文なんて書かなくちゃいけないの?と思うお子さんも多いと思う。
ぶっちゃけ私は、読書感想文って無理やり書くものじゃないと思っているから、宿題にするのはどうなのと疑問ではある。
本を読む→心が動いた内容を言語化する
という一連の流れに意味があると思うから、心が動いてなければ書かなくていいんじゃない?と。
でも、宿題だからやらなきゃいけない!のであれば、「後々の自分にプラスになる」ような読書感想文を書けるといいよね。
「小6のとき、この本を読んでこう思ったのか~。高校生のいま読むと全然感想が違うな~」
という体験も、将来的にあるのではないかな~と思う!
実際、私も10年経ってから同じ小説を読んで「全然感じ方が違う!」と思ったことあるよ。
めんどくさい宿題ランキング1位であろう読書感想文、この記事を読んで、少しでも楽しみながら書けると嬉しいなぁ~!
今年、息子君が読んだ本はコレでした。
今年、息子くんが読書感想文用に読んだ本はこれ。大人もグッとくる内容でした。
ぼくとあいつのラストラン/佐々木ひとみhttps://t.co/aIJz1cdrhd— 宇野あゆみ💃元子役のエンタメ好きライター (@ayumi_u518) August 16, 2023
なんと、作者さんが応援コメントをくださいました!
はじめまして。『ぼくとあいつのラストラン』、読んでいただきありがとうございます。息子さんにも、よろしくお伝えくださいませ。読書感想文、がんばってください、と♪
— 佐々木ひとみ@新刊『みちのく妖怪ツアー 謎解き編』発売中 (@hitomi_sa) August 17, 2023
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