魔女と過ごした七日間ネタバレ感想!AIが進化したらどうなるかライターが考えてみた
東野圭吾さんの『魔女と過ごした七日間』を読んでみたよ!少年の冒険×警察ミステリ×空想科学という内容だけど、あらすじはどんなの?ネタバレ感想と、ライターとしてのAIとの付き合い方をまとめました。他のシリーズの順番なども調べてみたよ!
『魔女と過ごした七日間』あらすじ
その夏、信じられないことばかり起きた。「ラプラスの魔女」シリーズ!
AIによる監視システムが強化された日本。
指名手配犯捜しのスペシャリストだった元刑事が殺された。
「あたしなりに推理する。その気があるなら、ついてきて」
不思議な女性・円華に導かれ、父を亡くした少年の冒険が始まる。少年の冒険×警察ミステリ×空想科学
記念すべき著作100作目、圧巻の傑作誕生!魔女と過ごした七日間あらすじより
殺された元刑事は俗にいう「ミアタリ」。
膨大な量の指名手配犯の顔写真を覚え、町中から犯人を捜すというスペシャリスト。
ミアタリってドラマもあったな~。
その殺された元刑事の息子、陸真が今回の主人公。
ひょんなことから自称魔女の円華と出会い、父の死の真相に迫る…!
『魔女と過ごした七日間』前作は?シリーズの順番ってある?
『魔女と過ごした七日間』は、実はシリーズもの。
【シリーズ1作目】
【シリーズ2作目】
【シリーズ3作目】
ただ、『魔力の胎動』は『ラプラスの魔女』の前日譚と言われ、ラプラス~に繋がる話らしいので、時系列的には1と2は逆なのかも。
ラプラスは昔読んだけど、魔力~は読んでないので次に読んでみます!
『ラプラスの魔女』櫻井翔くん主演の映画もあるよ!
2023年5月現在、U-NEXT なら見放題に入ってます♪初回31日間は無料でお試しできるよ~!
『魔女と過ごした七日間』ネタバレ感想
『容疑者Xの献身』を読んでからすっかり東野圭吾のファンな私。
最近あまり読んでいませんでしたが、
AI、冒険、というワードにひかれて久しぶりに新刊を買ってみました!
以下、ネタバレを含みますのでご注意を!
円華と陸真
たった一人の家族である父親を失い一人ぼっちになってしまった陸真は、寂しさを感じるより前に父がなぜ殺されたのかが知りたいという気持ちから手掛かりを探します。
いろいろな偶然が重なり、数理学研究所で出会った円華と陸真。
協力しながら殺された陸真の父に関する事件の真相を追いかけます。
気の強い円華と言いたいことを飲み込みがちな陸真。正反対な2人が共に行動するうちに、陸真は大事なことに気づきます。
それは、2人の身に危険が迫ったときのこと。
「もうだめだ、逃げなきゃ!」という陸真に、円華はハッキリとこう言います。
「逃げてはだめ。少年よ、覚えておきなさい。人には無限の可能性がある。君の限界を決めるのは君じゃない。」
管理されることに振り回されず、困難にぶち当たったときは自分の頭で考えて道を切り開かなければならない。頼るのは自分の頭だということに気づいた陸真でした。
AIと仕事
中学生が、不思議な女性と出会い大冒険を繰り広げた結果得られた答えは、日々ぼーっと生きている現代人へのメッセージかもしれません。
私はフリーランスのウェブライターとして活動していますが、まぁやっぱ将来への不安は大きいです。
特にAIは脅威ではある。
最近はChatGPTという文章作成AIの急激な進化で、仕事がなくなっていくのではないかという人が多いんですよね。
確かに、文章作成AIの性能は目を見張るもの。
ブログ記事の構成や文章をあっという間に作成してしまう。
人間は、文章が合っているかをチェックするだけでいい。
いや、もしかしたらそのチェックすらAIがするようになるのかもしれない。
人間の仕事の8割はAIにとって代わるといわれて久しいけれど、さて、どうなるだろう?
「ウェブライター」の仕事はなくなるかもしれないが、
「自分の頭で考えて道を切り開いていく」ことを常に意識していけば、おのずと新しい仕事は作られていくのかもしれない。
「今の仕事がなくなっていく」と嘆くのは簡単。
しかし、それだけではどうしようもない。
「ライターの仕事はなくなりました。じゃあ明日からどうしよう?」となる前に、
インプットを続け、新しい知識や技術を少しづつ取り入れていく努力を怠らないようにしなければと再確認しました。
AIの監視システムがあたりまえになった世界である『魔女と過ごした七日間』と今の私の状況の共通点は「AI」ってだけだけど、なんだか自分の仕事のことまで考えさせられた小説でした。
陸真と純也
個人的には、父を亡くした陸真になにかと寄り添ってくれる純也との友情もアツいなと思った。
後半は捜査の仲間外れにされがちな純也だったけど、最終的に大活躍します。
なかなか知識のあるスマートな少年で、純也はどんな大人になるんだろうとワクワクします。
陸真は、たった一人になってしまったとずっと思っていたかもしれないけど、純也や純也の両親がそばにいるってことに気づけて良かったよね。
『魔女と過ごした七日間』はこんな人におすすめ!
『魔女と過ごした七日間』は、長編ミステリーなので、読み終わるまでに少し時間がかかるかも。
でも、
- AIに仕事を取られそうで不安
- ファンタジー好き
- 未来に希望が持てない
- 想像のつかないような才能を持つ人の生活を覗いてみたい
- 王道ミステリーではなくファンタジー要素が入ったものを読みたい
そんな人におすすめしたい一冊でした!
「あきらめずに自分の頭で考えることが大事」という魔女の言葉が刺さった。最初は消極的な印象を受けた主人公陸真が、魔女の影響で大胆な行動をとったりするようになり、人との出会いでここまで心が成長するのかぁと思った。
— 宇野あゆみ💃元子役のエンタメ好きライター (@ayumi_u518) May 6, 2023