Shizaki Music Space10周年記念公演に出演しました!経験について元子役が思うこと
Shizaki Music Space 10周年記念公演に出演しました!
夢のような時間を過ごし、なかなか更新できずにいました。
つくばみらい市にある紫咲大佳ちゃんのミュージカルスクール「Shizaki Music Space」の 10周年記念公演、無事終了しました!
私は演技指導と、出演者として参加しました~!
何を隠そう、板の上は20年ぶりくらい?
おそらく中2杉並洋舞連盟(2002)か中3のバレエの発表会ぶりかな?
その後、一度小劇場に出してもらった気がするけど、とにかく20年くらいは経ってると思う。
劇団からオーディションに行って出たのは、小6(1999か2000年)の帝劇・細雪。
子役から舞台、映画、アフレコなどなどいろいろやらせてもらい、23歳でママになり、しばらく演劇から離れていましたが、ご縁ありまして指導&出演させてもらうことなりました!
オリジナル作品のミュージカル&ショーありとかなり本格的!
しかも、生徒たちが主体となって裏方からちびっこのお世話までほとんどやる!という体制。
もちろん、プロのスタッフさんはつくものの、まだまだ戸惑うちびっこちゃんたちのサポートは出演するお姉さんたちがタイミングを教えたり楽屋に連れて行ったりと、本当にみんなで作り上げる舞台でした。
私は3歳~高1までクラシックバレエをやってたのですが、発表会となると保護者のサポートは不可欠で、メイクやら準備やらとくにちびっこの間はママの付き添いが必須なイメージでした。
でも、最年少の2歳さんでもママと離れしっかり一人でお芝居しています。
お着替えや出る順番など、お姉さんのサポートも受けながら自分のやるべきことがわかっていて感激!
「自分のことは自分でやる、でもできないところは手を借りる」というシンプルで当たり前のことが、なかなか難しかったりするのですが(特に子育てしているとね。。。)生徒さんたちの「自分でやる!」の姿がすばらしかったよ。
出演者であるお姉さんたちだけでなく、さらにスクールの卒業生である、もっともっとお姉さんたちも次々に助っ人に登場!
お稽古から当日まで、本当に頼もしかったです!
紫咲大佳ちゃんが「私の教室の公演というより、一つのカンパニーの公演でした」とインスタで言っていたけれど本当にそう!
ちびっこから小中学生、高校生、そして卒業生の大学生・専門生~社会人まで。
みんなが一つになってカンパニーの作品を作り上げていく姿を間近で見ることができ、本当に幸せな時間でした。
子供たちの努力とまっすぐな気持ちはもちろん、どんなことがあってもどっしり構え、子供の未来のために!とブレない信条を持って10年以上突き進んできた紫咲大佳ちゃんとNORIKO先生の力だと思います。
Shziaki music spaceの生徒たちは、みんな表情豊か、想像力豊か、そして素直!
お芝居に対しても、私が「こうしてみたら?」とちょっとアドバイスするだけで自分で考えて違うプランを見せてくれます。
これって、本当にすごいこと!
自分の経験や学んできたことが、みんなの役に立てたこと、本当に嬉しかった!
20年ぶりの舞台出演で思ったこと
私がお芝居の世界から離れたのは、いろいろなタイミングが重なったから、でした。
以前息子(第2子)に、「ママがお芝居をやめたのは、ぼくたちが生まれたから?」と聞かれたことがあるのですが、直接の理由ではないかなと答えました。
出産後もお仕事を続けようと思っていたのですが、当時は初めての子育てで右も左もわからず、自分と子供のことでせいいっぱい。
お芝居の仕事はとにかく「自分」を持っていないと難しい。
当時の私は、「自分」をどこか遠くに置き去りにし、目の前の小さな宝物たちを守っていくことに必死でした。周りのサポートがなかったわけではなく、むしろ恵まれていたけれど、私自身に余裕がなかったのです。キャパが狭かったんです。
仕事が入ったら絶対に穴を開けられない、自分の体調だけでなく子供の体調も万全でなければいけない。今なら「なんとかなる」と思えるのに、当時の私はすごく臆病でした。
仕事が決まっているわけでもないのに心配しすぎていた私。
今思えば「仕事が入ってから考えなさいよ!」と突っ込みたくなる!
事務所を辞め、2人目を出産し、パートをしながら幼稚園・小学生ママをしていましたが、ご縁がありフリーライターに。
それから文章で表現することの楽しさ、そして自分の経験が仕事としてクライアントに微力ながら価値を与えられることに喜びを感じるようになりました。
これは、お芝居をしていた時の感覚に似ている!とも。
SNSを通じていろいろな人とつながり、昔の作品を見ていただいていた方や以前お仕事でご一緒したかたとコミュニケーションを取れるようになり、さらなるミラクルを経て紫咲大佳ちゃんに出会います。
生徒に、「ひろか先生とあゆみ先生はどういう繋がりなの?幼馴染?」と言われるほどの私たちですが、じつは出会って1年半くらいしか経ってないんだよね笑
中身の濃い1年半を過ごしてきたのであまり感じないですが・・・
こんな活動をしていたりとか↓長年の付き合いっぽいよね!
今回、10周年公演に出てほしいってオファーをもらった時は本当にうれしかったし、演技指導としてプログラムに名前を入れてくれたのもめっちゃ嬉しかった!
さらに、今回は親孝行できたなと思う!
いやこれは、私の力ではなく、私を引っ張り出してくれた紫咲大佳パワーなのですが・・・!
ちょっと遠方でしたが、両親も公演を見に来てくれました!
うちの両親は、父はアナウンサー、母はピアノ教室主宰なのですが、私が7歳で劇団に入ったときからずっとずっと応援してくれていました。
劇団に入りたい、バレエをやりたい、ピアノをやりたい、高校を辞めたい、結婚したい・・・
すべて私の話をじっくり聞いたうえで、全力で応援してくれました。
そんな両親に、演劇から離れた娘が再度舞台の上で演じる姿を見てもらえたことは本当によかったなと思います。
しかも母は一年前に脳出血で倒れたのもあり、もう話せないかもと思っていたのですが、リハビリを頑張った甲斐あり、電車で1時間半かけて見に来てくれました!
母がブログにも書いてくれたのですが、公演の最後に、私がデビューした舞台「がめつい奴」のことを思い出し涙ぐんだと。
「がめつい奴」での私は、渡辺美佐子さん演じる「お鹿ばあさん」と一緒に暮らしているテコという孤児役でした。
カーテンコールで、渡辺美佐子さんと手を繋いで一緒に出てご挨拶するシーンを思い出したそう。
今回のShizaki Music Spaceの公演では、お母さん役だったので、最後のごあいさつでは息子役の子と手を繋いで2人で出てきたのです。
終焉後、両親に言われるまで全然忘れていたけれど、やはり親っていうのはいつまでも子供の小さい頃のことを覚えているんだなーと実感しました!
思いがけず親孝行させてくれた紫咲大佳ちゃんとNORIKOちゃんに感謝です!
ちなみに、旦那さん、義両親、娘、息子も私の生の舞台を始めて見てくれました~!!
そして、ママになって出会った方々もたくさん見に来てくださいました!感謝~!
経験とは何かを考える
今回の公演で感じたのは経験の重要性。
それも、ただ「経験」するだけではなく、「経験して自分のモノにする」
Shizaki Music Spaceの生徒たちは、日々のレッスンとともに、舞台本番という経験をしました。
でも、ただ経験するだけでなく、その経験で何を得るかが重要だと思ったんです。
生徒の「自分で考え、行動に移すことを経験しながら学ぶ」姿を間近で見ながら、「ただ経験しているだけではだめだな」と改めて思いました。
たとえば、元タカラジェンヌ・元劇団四季団員、元子役
芸能の世界にもさまざまな「元○○」な方がいらっしゃいます。
元○○でプレイヤーのままでいる人、元○○で育てる人、元○○で芸能と関係ないビジネスを始める人、いろいろです。
でも、ただ「元○○」では通用しない
だって、絶対数は少ないかもしれないけれど、ある程度の人数は同じ属性の元○○がいるはず。
そこで自分の経験をどう生かすか。
紫咲大佳ちゃんは、元タカラジェンヌの経験を生かしているけれど、それは退団後の彼女がどれだけの経験を自分のモノにしてきたかで今の紫咲大佳がいるんだと思う。
元○○×何か、という経験×さらなる経験や知識をかけ合わせることで、無限の可能性が広がっていくのではないかなと教えてもらいました。
例えば、
元子役×23歳でママ×専業主婦&パート経験あり×フリーランス×ライター×∞
というように、自分の特徴を掛け算していくことが大事。
- これはなかなか体験できない!と言いきれる子役時代の経験
- 中学時代に頑張ったバレエの経験
- 声優として、元放送部として、そしてアナウンサーの娘としての話すことへのこだわり
- 子供の輝く未来を応援したい
- コミュニケーションで悩む人の力になりたい
- 自分に自信のないママへ魅力を発見してもらいたい
こうやって自分の経験や特徴を深堀していって、人のためになれることを探していきたいね!