バルタン星人の生みの親・飯島敏宏監督へ贈りたい感謝の気持ち。

ウルトラマン
2021.10.18
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飯島敏宏監督へ贈りたい感謝の気持ち。

『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』の映画でお世話になった飯島敏宏監督が、2021年10月17日にお亡くなりになりました。

ニュースを見てとてもショックを受けましたが、私にできることはあの頃お世話になった監督の思い出を語ることだと思い、こちらに書きます。

『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』

20周年を迎えたウルトラマンコスモスシリーズ。

映画『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』は、

ウルトラマンコスモステレビシリーズの前日譚で、主人公ムサシの子ども時代のお話です。

私は主人公ムサシの幼馴染、「マリ」という女の子を演じました。

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ayumint.com
2021.07.07

飯島監督との思い出

飯島監督は、優しく・時に厳しく、まるでお父さんのように接してくださいました。

「子供の出演者」としてではなく、常に「出演者」としてみて下さったのが印象的。

子ども扱いせず、「一人の役者」として接して頂きました。

皆様もご存知の通り、飯島監督と言えばバルタン星人の名付け親としても有名です。

そんなバルタン星人に乗り移られるというウルトラシリーズの中でも大変珍しいマリという大役を頂いた私ですが、

私は『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』撮影当時、小学5年生。

監督がそんなすごい方なんて全然知りませんでした。

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オーディションの時も撮影中も、偉ぶったような態度はもちろん見たことがないし、

オーラが穏やかで、今思えば映画に対する愛情がとてもおありだったからなのかな。

ウルトラマンコスモスマリの写真

ウルトラマンコスモス・マリのバルタンメイクで取った自撮り写真。

またまた当時の告白をすると、脚本も監督がお書きになっていたということも知りませんでした。。。

子バルタン、そしてバルタン星人と友達になるマリは、監督が生み出してくださったキャラクターだったのですね。

そして監督をはじめ、スタッフの皆様が私をマリの子供時代に選んでくださったからこそ、

あの映画で私が存在しています。

『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』の映画に感謝

以前、小中監督との対談配信で監督が着られていたユニクロ UTのバルタンTシャツ。

お揃いだ！とひそかに喜んでいました。

『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』から20年後。

私がこうしてみなさんと交流できるのは、

あの映画、そして監督との出会いがあったからです。

ライターとして活動を始め、Twitterという世界で「マリだ！」と見つけてくれたフォロワーさんやこのブログを読んでくれる皆さんがいたからこそ、当時のスタッフさんや共演者さんとつながることが出来ました。

それもこれも、コスモスという作品に出会わなければ、すべて叶わなかったこと。

墓場の画廊さんのイベントで出会ったシルビィ(子バルタン)ちゃん。

開かれた台本には、映画の子守歌のシーン。

なぜ、バルタン星人は地球に来たのか？

バルタン星人は何をしたかったのか？

なぜ、最後はああなってしまったのか。

私はマリとしてシルビィと一体化していたけど、

シルビィや親バルタンが伝えたかったことはなんだったのだろう。

大人になってから久しぶりに『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』を見なおしたとき。

子供の頃はあまり分からなかったけど、

  • 夢を追いかけることって素晴らしいけど難しい
  • 好きなことを好きって言うことって素晴らしいけど難しい

ということを実感し、久しぶりに見た自分の出演作で号泣してしまいました。

飯島監督がずっと伝えたかったこと、

それは人それぞれ受け取るメッセージは違うと思うけれど、

それでいいと思うんです。

映画は、作った人・出た人・見た人、かかわったすべてのみんなのものだから。

飯島監督、ありがとうございました。

本当に、もう一度お会いしたかった。

あの時子供だった私は、大きくなってお母さんになって、子どもと一緒にコスモス見ましたよ！って、お伝えしたかった。

叶わなかったけど、これからも伝えていきます。

「バルタン星人の名付け親の監督は、私をバルタン星人に乗り移られる少女にしてくれた監督だよ」 って。

素晴らしい作品をありがとうございました。

ゆっくり、ゆっくりとお休みください。

『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』マリ役

宇野あゆみ

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