舞台迷子を配信で観劇しました!劇団時間制作・東京芸術劇場シアターウエスト

劇場 レビュー
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舞台迷子を配信で観劇しました!

こんにちは!元子役ライターの宇野あゆみです。

劇場版ウルトラマンコスモス』に主演後、大きくなってから息子とウルトラマンを見るようになり、『ウルトラマンZ』にハマっています。

今回は、『ウルトラマンオーブ』の時から気になっているジャグラス・ジャグラー&ヘビクラ隊長役の青柳 尊哉さんご出演の舞台が配信もあるということで観劇してみました!

 

舞台・迷子とは?

【あらすじ】
3人の幼馴染
家族同士で行った旅行先の「すたか荘」で火災が起きた。
あれから時間は経っているはずだが昨日の様に思える。
芦沢家は次女を失った。
葛生家は両親を失った。
加藤家は…全員無事であった。
全員被害者であるが、立場の違う者同士が共に民宿を訴えた。
しかし、その裁判に疑問を持っていた加藤家亭主は、
司法修習生である元教え子の富岡と伊勢に相談を持ち掛ける。
「裁判を終らせてほしい…」
交差する3つの家族の想い、司法修習生と担当弁護士による正義の違い。
そして次第に見えてくる「あの日の火災について」。
正義VS正義
一体、「終わらせる」とはなんなのか。答えのない問題に向き合った圧倒的な現代劇。公式ぺージより

 

出演

岡本玲 / 桑野晃輔 / 青柳尊哉 / 田野聖子 / 石井康太 / 武藤晃子 / 西川智宏 / 竹石悟朗 / 田名瀬偉年(劇団時間制作) / <Aキャスト>: 橋本真実、栗生みな、やまうちせりな、佐々木道成(劇団時間制作) / <Bキャスト>: 野村龍一、大浦千佳、樹麗、山本夢

おお、岡本玲さん!

二コラモデルから朝ドラなどに出演されている女優さん。

わたし旦那をシェアしてた』ではキュートな保育士さんを演じられていました~。

『ウルトラマンZ』に出演中の青柳 尊哉さんのツイートで、

舞台でのお芝居も見でみたいな~と思っておりました!

 

迷子?タイトルがおもしろそう!でも、ちょっと難しいお話なのかな?

というのが第一印象。

 

配信決定!

 

なんと、配信決定されたということで、これは観るしかない!と、チケットを購入してみました!

チケットは3500円、プラスシステム利用料が330円で3830円の決済額でした!

メールが送られてきて、ZOOMで配信を見ることが出来ます!

メールにしかリンクの記載がないので、ちょっと注意が必要ですね!

『迷子』をzoomで観劇!

さて、無事zoomで入室できたので、配信を楽しんできました~!

 

 

ここからは、ネタバレを含みますので、観劇予定の方、これから配信を見る方は観終わってからまた読んでくださると嬉しいです!

 

配役表やパンフレットが手元にないので、役名など表記にばらつきがあります、ごめんなさい!

 

一つの火災事件から、3つの家族が失ったものや残ったものは何なのかをテーマに描かれた本作。

迷子なのはだれなのか?

迷子になって道は見つかったのか。

観劇後にとても考えさせられる作品でした。

セットチェンジはなく、ひとつのセットに3か所の場所。

全員無事だった加藤家の居間が、セットの大部分を占め、

次女を失った芦沢家はべランダと窓、

両親を失ったしょうくんの加藤内のお部屋。

今回『ウルトラマンZ』でヘビクラ隊長を演じられている青柳 尊哉さん演じるしょうくんの、

微妙な動きや姿勢の変化にハッと思い出したことがありました。

私が子役として演劇のレッスンを受けていた頃、

「体の力を抜く箇所重心のかけ方・姿勢で、その人の特徴を表現できる」と先生に教わったことを思い出しました。

例えば、首を前に出してぶらぶらと体を左右に揺らしながら歩けば、やくざっぽい印象を出せるし、

ピシッと垂直にすたすた歩けば真面目な人の印象を出せる。

その役はどんな歩き方をするのかをまず考えてみる

というのを意識するという内容でした。

青柳さんの動きや歩き方は、

「大きな秘密や苦しいこと・悲しいことを抱えている人」というのが動いた瞬間伝わってきて、このあと彼はどうなっていくのだろうという不安に。

最終的に「おまえ、本当にしょうか?」とゆきちゃんに言われてしまい、

舞台以降のしょうくんはどうなってしまったのだろうと。

妙に明るくなってしまってゆきちゃんたちのために生きていくよというしょうくんは、心にフタをしすぎてしまったのかな。。。

あいりちゃん

そして、ただの反抗期受験生だと思っていたけれど、あいりちゃんのこと。

でも、自分が死ねばいいと思ったあいりちゃんの気持ちを思うと胸が押しつぶされそうに。

どうして死のうと思ったの??

「バカだから」と母親からいつも言われるのは本当にしんどいと思う。

でも、自分が死んでも解決しないとは思わなかったのかなと。

「裁判・控訴」という話ばかりの周りを見たら、そういう考えにもいたらなくらい追い詰められてたんだなぁ。

私も観劇中、お祭りで緑子さんに誘拐や殺されそうになったんじゃないかな?って思っってたけど、

そこを「死のうとしていた」に持って行った意外性に驚きました。

母親同士のバトル?も、圧巻。

結局見終わって思ったこと

「起きてしまったことは仕方ない、失ったものは仕方ない」

そこからどうしたらいいかの方法を模索することが重要なんだなということを考えさせられた。

模索していく中で、迷子になったらどうしよう。

でも結局多くの人が迷子なのかもかなぁと。

主宰・作・演出の谷碧仁さんがインタビューでこう語られていました。

 

『迷子』という作品については、僕は昔から『自殺者をなくしたい』という思いなんです。幸せな人はそのまま幸せでいられると思うので、そうではなく、今のままではちょっと生きていけない人が『あぁ、今日は一日寝てみるかな」と思えたら財産だなと思って、やります」 カンフェティサイトより

 

「今日も一日寝てみるかな」とか、「おいしいもの食べてみようかな」と、思えないほどつらい時ってあるけれど、

少しでもそう思ったら「もうちょっとやってみようかな」と思えるきっかけになるのかもしれないですね。

劇場観劇は出来なかったけれど、配信を見ることが出来てよかったです!

スタッフ・キャストの皆様、お疲れ様でした!

 

 

 

 

 

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